急病人救護中に見てしまった、人間の汚い部分
「急病人の救護の影響で、この電車、ただいま定刻より◯分遅れて運行しております…」
昨今の通勤電車で、ごく日常的にされるアナウンス。
そう珍しくもないですよね。
しかし、30年近く前、自分が高校通学で山手線を利用していた頃と比べると、ちょっと考えられない位の頻度で起きるようになったものかと感じます。
皆さんも、1回2回は、そういう場面に遭遇してしまったことってありますよね?
嫌なのが、電車が遅延してしまうことに対して、剥き出しの感情を言葉にしてしまう方々の存在。
結構、残酷な言葉をわざわざ周りに聞こえるように言い放つ方って多いですよね。
そして、それに全く無関心な人々…。
もしかしたら、そういう時代になってしまったのかも知れません。
でも、それ以上に嫌なのが、人間の汚い部分をまざまざと見せられてしまった時。
たまたま、この方のブログをみて、そんな出来事を思い出しました。
gakkusei0415chang.hatenablog.com
もう随分と昔の話です。
西武線池袋駅でこれから始発駅を発車しようとしていた時のこと。
自分の座る3人掛けシートの真向かいに座っていた中年男性が突然、口から泡を吹いて前に崩れ落ちたんです。
意識を失っていました。
びっくりした他の乗客は、当然救護に駆け寄ります。
倒れた男性の両隣に座っていた乗客ももちろん、それぞれ介抱しに席を立ちました。
ドア付近に立っていた方は、駅員を呼びに走ります。
あわてて駆け付けた駅員と善意の乗客との連携プレーにより、倒れた男性は担架で運ばれていきました。
問題は、その間の状況。
なんと、目の前で介抱しに立ち上がった乗客がすわっていた席に、知らん顔で他の乗客がすぐに座ってしまったのです。
いきさつを目の前で見ていたはずなのに。
唖然としましたね。
他人の不幸をこれ幸いに、「座れてラッキー」とでも思ったのでしょうか?
人間の汚い部分をこれでもかと思い知らされた出来事です。
ひと言、言ってやろうかとも思いましたが、隣に座っていたカミさんに止められました。
素知らぬ顔で座った3人の顔といったら…。
今、思い出しても非常に腹立たしい出来事でした。
自分は、この先どんなに歳をとっても、仕事が忙しくなっても、体力が厳しくなっても…、
あんな人間には成り下がらないと強く心に思いましたよ。
日本人の良心は、どこへやら。
2018.4.13