ogikubojinの日記

産前産後のケアでいらっしゃっている患者さんたちとのとりとめもない話

野生のキノコから基準値を超える放射性セシウムが検出される【チェルノブイリの教訓から考えられること】

 

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ちょっと看過できないニュースが目に留まりましたので…。

かなり迷ったのですが、ブログにまとめておこうかと。

 

 

山形県内で採れた野生のキノコから、基準値を超える放射性セシウムが検出されたそうです。

もちろん、販売元は自主回収することに…。

 

www.fnn.jp

 

ヤフーのコメント欄を覗いてみると、真っ先にさも福島第一原発が犯人であるかのような論調ばかりが目立ちますが…。

実は、こんな話(敢えて事実とは言いません)もあるので、ご参考までにどうぞ。

 

 

野生の「サクラシメジ」から基準値を超える放射性セシウム

 

元記事がこちらです。

まずは参照されて下さい。

 

 野生キノコ「サクラシメジ」から基準値超える放射性物質・販売施設が自主回収 山形

 

山形県大江町尾花沢市で販売された野生キノコ「サクラシメジ」から、基準値を超える放射性セシウムが検出されたことが分かった。

これは、厚生労働省が9月19日に行なった買い上げ調査で判明した。県によると、大江町の「道の駅おおえ」では、販売していた山形市産のサクラシメジから基準値の3倍にあたる1キロあたり300ベクレルの放射性セシウムが検出された。すでに1箱350グラム入りが6箱販売され、現在自主回収を進めている。

また、尾花沢市の「道の駅尾花沢」で販売していた市内産のサクラシメジからも、基準値を超える放射性セシウムが検出された。こちらの販売は、厚生労働省が調査のため買い上げたものに限られ、他への流通はないという。

県は25日以降に山形市尾花沢市とその周辺市町から採取した検体を調べ、基準値を超えた場合、採取地の市と町に野生キノコ全てについて出荷の自粛を要請する。

 

出典:

野生キノコ「サクラシメジ」から基準値超える放射性物質・販売施設が自主回収 山形 - FNN.jpプライムオンライン

 

原発由来の放射性物質を含んだ塵を取り込んだ雲は、まずは山肌にぶつかり雨を降らす関係で、山地や川は放射線量が高くなりやすいのだとか。

 

さらには、キノコ類は放射性セシウムなどを地中から吸収しやすいといった特性もあります。

つまり、山に自生するキノコは、おのずと線量が高くなるものなのです。

 

いったいなぜ、山形でなぜ高線量のキノコが発生したのか?

 

ところが、東北を東西に分断する奥羽山脈が走る関係で、「そういった塵」を含む雨雲は、福島側から西側へは越えにくいと聞きます。

 

では、なぜ東北の西側に位置する山形県の山中から、高線量のセシウムが検出されたのでしょうか?

 

それは、あくまで可能性の話になるのですが…。

冷戦時代の「置き土産」であるのかも知れないのです。

 

今回は、山形でしたが、遠くは青森や九州地方の野生キノコからも、しばしば高線量の放射性物質が検出されることがあるそうです。

 

そうなると地理的に、もう福島の原発からの影響であるとは考えにくいですよね。

 

冷戦時代に頻繁に行われた大気圏内核実験

 

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遡ること数十年前。

特に1960年代に世界中で盛んに行われた「大気圏内核実験」。

 

米ソをはじめ、中国やフランスといった大国がこぞって地上での核実験を繰り返した結果、現在とは比較にならない程の放射性物質が、あの時代は舞っていたのだそう。

 

もちろん日本も、その例外ではなかったそう。

 

 

www.news-postseven.com

 

さすがに、このままではまずいと考えた先進国首脳が、地上での核実験の禁止を決めた訳なのです。

とんでもない時代だったのですね。

 

放射性セシウム半減期

 

数種類にわたる放射性セシウム半減期は、だいたい2~30年だと言われています。

 

そうなると、山形で検出された放射性セシウムは、冷戦時代に降下したものではないのでは?

 

しかし、こんなデータもあるのです。

ウクライナの「チェルノブイリ原発事故」のサンプル調査では、なんと半減期「180年~320年」になるとする説もあるのですね。

 

wired.jp

 

いくつかの環境的要因によって、放射性セシウム半減期が延びてしまうことがあるのだとか。

そうなると山形の件についても、その可能性を考えなくてはなりませんね。

 

 

つまりは、冷戦時代に降下した放射性物質がいまだに日本中の山地を汚染している可能性があるということです。

 

僕は野生のキノコは極力食べない主義と言いたいところだけど…

 

もし、これが事実だとすると、日本中、いや世界中の野生のキノコが汚染されている可能性を疑わなくてはならなくなってきます。

 

でも考えたら、それこそキリがない話となります。

野生でなくても、原木が汚染されていたら同じことですし。

 

だから、個人的には、食べ過ぎないように気を付けることを心がけています。

 

だって、山菜やキノコをはじめ「山の恵み」って、本当に美味しいですから(笑)。

 

最後に

 

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冷戦時代に降下したものが原因なのか?

はたまた福島第一原発に由来するものが何らかの形で到達したものが原因なのか?

 

しかし、そうはいっても現実に東北の西側で高線量のキノコが確認されてしまったことは事実なのです。

 

敢えて言うならば、放射線の影響を大きく受けるとされる妊婦さんや、成長期の子供さんなんかは摂取することを避けるべきだと考えます。

 

まあ、僕はもう良い歳のおっさんですからね。

いいんですけど。

 

でも、そんな僕でも絶対に口にしないのが、川魚や野生動物の肉。

昨今のジビエブームもありますが、いちばん恐ろしいのは「生物濃縮」であるかと。

 

若い方々は、どうぞ自己判断で。

 

 

2018.9.24