恐怖は遺伝するもの!?【クモ恐怖症から恐怖遺伝子について考えてみた】
先日、ヤフーのトップで、こんな記事を拾いました。
「クモが怖い人は、午後7時35分に家にいないほうがいい」
これ、完全に僕のことですね(笑)。
そう。
自分、「クモ恐怖症」、つまり「アラクノフォビア」なんです。
クモ恐怖症(アラクノフォビア)とは
「アラクノフォビア」とは、クモに対して異常なまでの恐怖を抱く傾向を指す言葉です。
「クモ恐怖症」とも言われ、誰に教わることなく理屈抜きで本能的に怖がってしまうことが特徴で、それはもう個体の大小すら関係ないのです。
早い話、「小さくてもクモは、クモ」。
家の中にしばしば侵入する、ハエトリグモにでも、恐怖におののいてしまうのです。
こんな事件もありましたが、自分は理解してあげることが出来ますよ(笑)。
はたして幼少期のトラウマが原因となってしまうのか?
では、いったいどうして、ここまで病的な恐怖心を抱いてしまうものなのか?
確かに幼少の頃、セミ取りをしていたさなか、不慮の遭遇からのコンタクトをしてしまったことは事実です。
しかし、それ以前から「誰に教わることなく恐怖していた」ことも事実なのです。
かえって、ゴキブリなんかは幼少の頃は、何とも思いませんでしたね。
あれはいつしか、大人に「いかに不潔で気味悪いモノか」を刷り込まれたことで、だんだんと恐怖するようになっていったことを今でも覚えています。
つまりは、生まれた瞬間から、クモは大っ嫌いな存在だったのです。
恐怖は遺伝する?
では、本当に生まれた瞬間から「嫌いなもの」など存在するものなのでしょうか?
答えは、「イエス」。
なんと動物には、「恐怖遺伝子」として遺伝的に次世代へ継承される仕組みがあるらしいのです。
つまり、親が受けた「恐怖の記憶」は、DNAのなかに刻み込まれ、しっかりと次の世代へと記憶が受け継がれて行くのですよ。
動物は祖先の心的外傷(トラウマ)の記憶を「継承」し、あたかも自分がその出来事を体験したかのような反応を示すという説に証拠をもたらすものだと論文は主張しているが、これは後成遺伝学(エピジェネティクス)研究の最新の発見だ。エピジェネティクスでは、遺伝子の基礎情報であるDNAの塩基配列に何の変化がなくても、遺伝子が異なる振る舞いを始める要因として、環境要因が挙げられている。
一部引用:
そして、どうやらアラクノフォビア(クモ恐怖症)も、遺伝が原因らしいのです。
きっと、遠い遠いご先祖様が、毒クモによって酷い目にあったんでしょうね。
遺伝が原因と思われる、さまざまな恐怖症
一般にヘビやクモをみて人が恐怖するのは、既述したことが原因と思われます。
要は「毒をもつ可能性のある生き物のフォルム」を見ると、先天的な理由で恐怖を抱き警戒するように進化してきたのです。
不思議ですよね?
都会に暮らす現代人がそうそう毒クモに遭遇するケースなんてないのに。
ましてや、ヘビ自体、見ることもありません。
だけど多くの方は、ヘビやクモのどちらかをたいてい理由もなく怖がるのです。
それは、生まれた瞬間からどうやら身についているようなんですね。
生後6カ月の赤ちゃんで実験した研究者がいたんだそう。(なんて可哀そうなことを!)
もちろん人間だけでなく、動物にも存在するもの
以下のケースも、同じ理由だと聞いています
- カエルがヘビを見ると固まってしまう
- 警戒色(黄、赤など)をまとった虫を鳥は敬遠する
- 草食獣は肉食獣の糞尿の臭いを嫌う
警戒色については、「僕を食べても良いけど、アンタも死ぬで!」という意味です。
そして、興味深いのが草食獣が肉食獣の臭いを怖がってしまうこと。
実際、こんな事例があるのです。
日本なんかにライオンなんかいないはずなのに、シカは怖がるのです。
本当に遠い遠いご先祖様の記憶なんでしょうね。
まとめ
僕は、クモは触れないけれども、ヘビは触れます。
きっと、この事実は、僕のご先祖さまが南方系ではなく、北方系にルーツがありそうだということを示唆しています。(適当ですw)
だって、毒ヘビって寒い地域にはいなさそうですものね。
(誰か詳しい方、教えて下さい!)
ついでに言うと、寒さにメチャメチャ強いです。
アウターは、ぶっちゃけ「世間体」(笑)。
ウイスキーをこよなく愛するところからも、間違いなくルーツは「北の国から」が濃厚です。
まあ、そんなことはどうでもいいや。
いったい、僕のご先祖様は、クモにいったいどんな「痛い目」にあったのだろうか?
それが気になるところ…。
2018.9.20