ogikubojinの日記

産前産後のケアでいらっしゃっている患者さんたちとのとりとめもない話

カナブンの数がめっきり減っているらしいけど…【3種それぞれのカナブンについての考察】

 

 

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 出典:http://www.insects.jp/kon-koganekanabun.htm

 

あっという間に、夏は終わってしまうもの。

どんなに暑い夏だったとしても、過ぎ去ってしまえばあっけないものです。

 

夏と言えば「昆虫」。

子供の頃は、よく飽きもせずに昆虫ばかり追いかけたものです。

 

そういえば、今年の夏の終わりに何かの記事で、「カナブンの数が減っている」なんていう情報を目にした記憶を思い出しました。

 

カナブンって、そういや知らないことばかりじゃないか!

どれどれ、調べてみますか。

 

 

カナブンという常に脇役の存在

 

そもそも、相当な虫好きでない限り、カナブンと「その他のコガネムシ」を正確に見分けることは難しいです。

よく、ドウガネブイブイや、シロテンハナムグリなんかと混同されがち。

 

でも、カブトムシやクワガタを捕まえに行った経験がある方なら、その違いが分かるはず。

たいがいは、カブトムシやクワガタなんかとエサ場が一緒だからです。

おなじようにカナブンも、樹液をエサにしているのですね。

 

カナブンは夜行性ではないのですが、日中にカナブンが集まる場所には必ず夜になるとカブトムシやクワガタも集まってくる訳。

 

でも、カナブンはしょせん脇役。

わざわざカナブンを捕まえる子なんて、いなかったですね。

 

カナブンの種類

実はブログ冒頭の写真には、2種類のカナブンが混じっているんですよ。

カナブン」と、「アオカナブン」。

 

それと、写真には写っていないのですが、もうひとつ「クロカナブン」という種類もいるのです。

てっきり、3つとも同じカナブンだと思ってました。

でも、あらためて調べてみると、ただの俗称なのではなく、分類上区別されているようなんですね。

 

カナブン

まずは、オーソドックスな「カナブン」。

みんな下の写真のように赤銅色なのかと思いきや、個体によって、いくつかの色彩パターンがあるようですね。

 

 

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出典:http://www.insects.jp/kon-koganekanabun.htm

 

緑っぽかったり、赤っぽかったり。

様々な色彩変異があるのが特徴。

 

基本的には、緑色の「アオカナブン」よりも体格ががっちりしているのが特徴らしいです。

 

だから緑色のカナブンでも、それが必ずしも「アオカナブン」とは限らないそうですよ。

色彩で全て判断するのは間違いだなんだそう。

 

アオカナブン

 

次に「アオカナブン」。

単に緑が強い体色の個体を指す俗称かと思いきや、カナブンの近縁種として別個に存在しているそうなんですよ。

 

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出典:http://www.insects.jp/kon-koganeaokanabun.htm

 

 

「カナブン」と違って、体型がやや細長いのが「アオカナブン」の特徴。

そういわれてみると、確かにやや細身かも知れません。

 

個人的には「カナブン」よりも細長いので、なんだかピーマンっぽく見えますが(笑)。

 

クロカナブン

続いて、今度は「クロカナブン」。

見て下さい、この光沢具合を(笑)。

 

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あきらかに他の2種とは光沢の度合いが違うようです。

しかも、体躯もやや大型であるのだとか。

 

とくにこの「クロカナブン」の数が大きく減ってしまっているらしいのです。

そういえば最近、ほとんど見かけた記憶がないです。

 

もはや珍品レベルの存在らしい…。

 

カナブンまとめ

 

都市部に限らず、全国的にカナブンの数がだいぶ減っているみたい。

しかし、その理由については、はっきりしたことが分かっていないらしいのです。

 

異常気象によるものなのか?

人間による乱獲が原因なのか?

 

そのなかでも、特にクロカナブンがその数を大きく減らしてしまっているよう。

 

僕が子供の頃には、東京23区ですら、クロカナブンなんていくらでもいたものなんですけどね。

もちろん、他のカナブンもね。

 

いわば「雑魚キャラ」ないし、「脇役」といった存在だったけど、こうして見かけなくなってしまうと少し寂しい気がします。

 

あまりにも普通の存在だったので、逆に詳しいことは全然知らなかったんですよね。

まさか3種それぞれが「別のカナブン」だったなんて。

 

 

2018.10.23