電車の真向いに座った「鼻くそホジホジおじさん」を見て考えたこと【人はいつから「おっさん」なってしまうのか?】
先日、仕事帰りの電車のなかでのこと。
真向いの座席に座っている中年男性が、なんと何の恥じらいもなく延々と鼻くそをほじっているではありませんか。
真正面ということもあり、どうしても「その行為」が視界に入ってきてしまうので、牽制する意味でワザと彼と目を合わせてみましたが効果なし。
いったい、彼はボケてしまっているのでしょうか?
それとも、そもそも根底から文化の違う異国からいらっしゃった方なのでしょうか?
いや、でも、どんな国でも、衆目の状況で鼻くそをほじることは許容されないでしょう。
やはり、ボケてらっしゃるのか?
ボケの前兆なのか?
それとも、これが老化というヤツなのか?
彼の羞恥心は、いったい何処に
「床に鼻くそをピッピ捨てるんじゃない!」
あ、コレ、もちろん心の声ですから(笑)。
そのくらい、あたかも自宅でくつろいでいるかのような行動に衝撃。
自宅にいるときだって、あんな光景を家族に見られたら恥ずかしいもの。
隣の男性とともにスーツケースを手元に置いていたところを見ると、やはり日本人ではないのか?
でも、どんな国だって、公衆の面前でほじらないでしょうに。
老化とともに幼児退行するもの
人は加齢とともに「脳の司令塔」とも呼ばれる前頭葉なる領域が委縮していくそうです。
社会性や理性を司る領域で、これが衰えてきてしまうことで衝動的な行動に走ってしまうようになるのだとか。
ちょっと調べてみたのですが、どうやら前頭葉の退化によって「感情抑制機能の低下」、つまり理性のコントロールが効かない状態にあったのではと推測します。
要は、「鼻くそをほじりたい」という衝動欲求を抑えきれなかったのだと。
ただ、誰しもが同じように委縮するわけではないように思います。
それは、高齢者であれば誰しもが例外なく幼児退行するわけでもないという事実が証明していますよね。
人はいつから羞恥心を失ってしまうものなのか?
実は子供の頃から、ぼんやり考えていたんです。
人はいつから「おっさん化」してしまうものなのか?
僕が独断と偏見で考える、「おっさん化」の基準は以下の通りです。
- クチャクチャ音を立てて食べる
- そこかしこ構わずに「カーッ、ペッ!」と痰を吐いてしまう
- お冷で口をゆすいでから、そのまま飲む
- ガニ股で歩く
これに「鼻くそを公衆の面前でほじる」が新たに付け加えられましたね。
最後に
子供のころから憧れていた、中年紳士。
いくつになっても、世間から後ろ指さされないような中年男性でありたいと願うのです。
そりゃ下品な老人になるよりも、ナイスミドルと呼ばれたい…。
だけど、世間を見渡すと、社会性や理性を完全に失ってしまいつつある中年男性が多く目につくんですよね。
そんな彼らは、いったい、「いつから」人間として退化を始めてしまったのでしょう?
そのタイミングは、ひょっとしたら自分にも、無情にもすぐそこまで迫ってきているのかも知れません。
真正面のホジホジおじさんから必死に目を逸らしながら、ずうっと、こんなことを考えてしまったのでした。
そのことを考えると、本当に恐ろしいのです。
2018.9.6