駐キューバ米大使館が謎のマイクロ波をくらう【かつての冷戦時代を彷彿とさせる非人道的攻撃】
かつての冷戦時代を彷彿とさせるニュースが報じられました。
キューバに駐在する米大使館員たちが、相次いで原因不明の聴覚障害などの不調を訴えて、調べたところ脳に損傷が起きていることが発覚。
事態を案じた米政府が、駐キューバ大使館員たちを緊急帰国させたのが昨年の9月の話。
どうやら、それが「マイクロ波攻撃」による疑いが強まったのだとか…。
今月2日、米メディアが一斉に伝えました。
謎の音響攻撃による米大使館員の深刻な健康被害
まさか社会主義陣営が、今さら…。
CNNニュースが伝えたところによると、以下の通り。
(CNN) 中国やキューバに駐在する米国の外交官が正体不明の「音響攻撃」を受けて脳に損傷を負ったとされる事件で、原因はマイクロ波だったとの見方が浮上した。
この事件で米国は被害に遭った外交官を帰国させ、今年3月にはキューバに駐在していた21人の検査結果に基づく報告書が公表されたが、この時点ではマイクロ波には言及していなかった。
しかし報告書の筆頭筆者だったペンシルベニア大学・脳損傷治療センターのダグラス・スミス所長は米紙ニューヨーク・タイムズに対し、外交官の脳の損傷はマイクロ波が原因だったと思われるという見解を明らかにした。
CNNニュースより一部引用:
マイクロ波の遠隔照射により脳が破壊されていき、聴力障害、めまい、頭痛、さらには認知機能の問題や睡眠障害などといった症状を訴えているのだとか。
キューバ政府は、もちろん関与を否定しているようですが、もしこれが事実だとしたら、なんとも恐ろしい話です。
でも。
実は冷戦時代にも、米ソで同じような疑惑が起きていたらしいんですね。
冷戦時代にモスクワ米大使館が狙われた?
東西冷戦時代には、こんな映画や小説のような話も実際に 起こっているのです。
こんな逸話がある。旧ソ連のフルシチョフ首相時代、モスクワのアメリカ大使館では、1か月に1回、必ず「掃除=スウィーピング」をしていた。掃除の意味は、ただのほうきを使った掃除などではもちろんなく、タッピングデバイス=盗聴器を発見する作業である。
それほどまでにKGBの盗聴が行なわれているなか、西ドイツから送り込まれた「掃除屋」、つまり盗聴器を発見する技術者が次々と盗聴器を発見し、そのたびに耳をつんざくような信号を送り、盗聴元のKGBに打撃を与えた。
だが、タダでは起きないのがKGBだ。作業を終えたその技術者が西ドイツに帰る際、記念としてロシア正教の教会を見に行った。そこで宗教画をまじまじと 見ていたその技術者の尻に、急にものすごい痛みが走った。慌てて彼はアメリカ大使館に飛び込んだのだが、医師はびっくりしたという。放射能とマスタードガスでやられていたのだ。
一部引用:
モスクワ米大使館の盗聴器発見者 ソ連から放射能攻撃くらう│NEWSポストセブン
なんとか一命だけは取り留めたそうですが、残酷極まりない話です。
今となっては、真偽のほどは定かではありませんが、冷戦時代には盗聴器だけでなく電磁波攻撃も行なわれていたのだとか。
まとめ
冷戦時代ほどの東西陣営の対立がなくなった昨今。
果たしてキューバのような小国が、アメリカ合衆国相手に本当にマイクロ波攻撃など実行するのでしょうか?
経済的に協力関係を築きつつある両国が、です。
もしかしたら、キューバとアメリカの接近を心良く思わない勢力が、わざわざキューバ政府の仕業のように見せかけ工作を働いたと見ることもできます。
そうなると、やはり「彼の国」が一枚噛んでいるのかと…。
まさに、おそロシアですな。
2018.9.4