某私鉄で「沿線開発」に従事されていた患者さんについて
※写真と本文とは、さほど関係ありません
ふだん「産後の骨盤矯正コース」に通われてらっしゃる女性患者のみなさん。
その顔ぶれは実に、さまざま。
バリバリの外資のキャリアの方もいれば、専業主婦、教師、警察官、弁護士、銀行員、保育士など、その職種は多岐にわたります。
そんな、いろんな世界の話を「つまみ食い」出来るのも、この仕事のおいしいところ。
数ある中で、個人的に特に興味深いお話をお聞きすることが出来たのが、当時「私鉄」に勤めてらっしゃった女性患者のAさん。
もう、10年近く前の話となります。
Aさんは、某私鉄会社の社員さんでした。
しかし、運転士や車掌といった鉄道業務の現場ではなく、「沿線開発」に携わる部署に従事されてらっしゃいました。
自社の鉄道沿線をより魅力あるものにしていくための企画開発をする部署だそうです。
今どき、鉄道会社は、ただ座して待っているだけでは、乗客は減っていく一方なんだとか。
沿線の魅力という「付加価値」を高めていかないと、どんどん沿線から住民が離れていってしまうんですね。
だまってても勝手に乗客が右肩上がりに増えていく時代は、とっくに終焉を迎えたんだそうです。
かつてのように「野球場」、「遊園地」、「デパート」を沿線に置けば勝手に乗客が増えていく時代では、もうないんだそうな。
たとえば、今の時代だと「共働き」がひとつのキーワードになるかと思います。
いかに沿線に若い共働き世帯を誘致することができるか。
それが沿線の乗降客を増やす戦略になってくるのです。
じゃあ、具体的には?
たとえば、家事代行サービスや保育園の経営、商用テナントビルの強化などが挙げられましょうか。
そういった、世の中が求める新しいニーズをリサーチするにあたって、女性ならではの感性が生かされるのでしょうね。
話されているAさんの表情から、普段の仕事の充実ぶりが伺えたものです。
これは、さしずめリアル・シムシティといったところでしょうか?
それと、もちろん鉄道マン(使い方間違ってる?)であることに変わりはないので、ふだん思っている素朴な疑問についても聞いちゃいました(笑)。
「線路内立ち入り」や「ドア点検」など、何か事実をオブラートに包むための「隠語」があるって噂あるじゃないですか?
それについは、彼女いわく事実のとおりだそう。
つまり、本当に「線路内立ち入り」であり、「ドア点検」なのだとか。
隠語では、ないのだと。
あれ?
今、書いてて気付いた!
そういえば「痴漢」というアナウンスは、実際に聞いたことがないけどな?
これ、僕がAさんに、うまくオブラートに包まれてしまったのかな?
2018.5.10