ささいなことから始まった夫婦喧嘩の顛末
10年くらい前の話。
「産後の骨盤矯正コース」に通われていた患者Aさんが突然、予約時間より1時間近くも早く来院されたんです。
しかし、その表情はどこか元気ない様子。
自分「お早いですけど、どちらか行かれた帰りですか?」
患者Aさん 「実は、今さっき旦那とケンカしたところなんです」
自分「!」
患者Aさん「いきおい家を飛び出したんですけど、そうかといって行く宛ても他になくて…」
よくよく事情をお聞きすると、今朝から患者Aさん、体調がすぐれなかったんだとか。
そこに夜勤明けの旦那さんが帰宅。
だけど、とても料理する気力もなく、お茶漬けを出すのが精一杯だったのだそう。
もう展開がわかりますよね。
男ってのは、つくづくしょうがない生き物なんです。
どうやら怒って、外に食べにいってしまったんだそうな。
ささいなことで勃発した夫婦喧嘩。
客観的に見て、どう考えても悪いのは旦那であることは明白。
しかし、患者Aさん、自分から折れると仰るんです。
心優しい方なんですね。
そこで、患者Aさんから僕にこんな質問が。
「先生、どうやったら旦那と簡単に仲直り出来ますかね?」
皆さんなら、どうお答えします?
僕は、こう答えました。
「Aさん、このあと帰宅されたら、黙ってテーブルの上に旦那さんの好物にラップをかけて置いとけば大丈夫だよ」
後日、作戦が功を奏したとお聞きしました。
僕の職場、こういう相談って、けっこう日常茶飯事だったりするのです。
2018.4.10