産後ママは、なぜコンビニスイーツに走ってしまうのか?【産後ダイエット事情についての考察】
今日は、産後のダイエット事情についての話。
ふだん当院にいらっしゃる患者さんは「産後ケア」として、おもに骨盤矯正が目的でいらっしゃる方がほとんどです。
もちろん、いわゆる「骨盤の歪み」に起因する腰痛、肩こりなどといったコリや痛みといった症状だけでなく、「ボディラインについての悩み」といった美容的な問題の解決が目的の方もいらっしゃいます。
多いのが、出産後に「お尻が大きくなった」とか、「ズボンがぜんぜん入らなくなった」などといったケース。
それに次いで多いのが、「体重が元に戻らない」といった悩みでしょうか。
一般的には、産後6ヶ月までに戻せないとしんどい展開となります。
それは、なぜかと言うと赤ちゃんがたくさんおっぱいを飲んでくれている間が減量するチャンスとなるからです。
良い意味で、母乳を通して、お母さんから栄養をたくさん持っていってくれるんですね。
だけど現実には、皆さん出産後って、ホルモンの影響で食欲が大幅に増してしまうんですよね。
それは生まれてきた赤ちゃんに母乳を通してたくさん栄養を渡さなければいけないため、本能がそうさせるのです。
ひょっとしたら人生で、いちばん食欲が増してしまう時期なのかも知れません。
だから減量を成功させるには、いかに自分の食欲をコントロール出来るかにかかってくる訳なんですね。
すなわち自制心との戦いとなるのです。
でも、産後ってストレスの連続…。
なかなか自分の時間なんて、取れません。
もちろん、育児に土曜日曜休みなんてものもありません。
そう。
24時間、毎日、常に赤ちゃん中心に動かざるを得ない状況となってしまうのです。
なので、ストレス発散のため、ついつい食欲に走ってしまうのも充分に頷けます。
ところで。
患者さんにお聞きしたところ多かったのが、コンビニスイーツに走ってしまうという方。
言うまでもなく授乳期間中は、お酒なんて飲めないですから、いきおい甘いものに走る訳なんですね。
不思議なもので、妊娠する前までは甘いものに見向きもしなかったような女性が、出産後に甘いものに走ってしまうケースも珍しくありません。
(※実際、この時期、ビールが美味しく感じないと訴える方も多いのですよ)
嗜好すら変えてしまうんです。
いやはやホルモンの影響力たるや…。
それと、なんでコンビニスイーツなのかと云うと。
赤ちゃんをおぶって、そうそう都心のおしゃれスイーツのお店なんか行けないですよね。
そうなると、近所のコンビニがちょうど手頃な値段でスイーツ売っている場所になるのだそう。
近頃のコンビニスイーツって、あなどれないですものね。
育児って苦労の連続。
決して可愛いだけでは、済まないもの。
それを知っているからこそ、尚、患者さんには食事の管理について強く言えなかったりするのです。
そんなに甘いものばかり食べちゃダメー!!
(※あくまで心の声です)
2018.4.24