日本人女性の骨盤がどんどん細くなってきているという事実【人類の歴史①】
今回は、真面目にカラダの話をしますよ(笑)。
現代女性の骨盤の形が、わずかここ50年のあいだに大きく変わってきているという事実をご存知だったでしょうか?
いわゆる「安産型」といわれる横に大きく広いお尻から、「骨盤細長型」と呼ばれる小尻の女性が増えてきているのだとか。
確かに、今の若い女性って、格段にスタイルが良くなった気がしますよね。
ここ50年で急激に増えた「骨盤細長型」の女性
極端な言い方をすると、我々祖父母の代からの短い間に、女性の体というのは、ある意味「進化」を果たしてしまったということになります。
それも、たった50年のあいだに「骨盤細長型」、いわゆる小尻の女性が8%から、なんと47%にまで増えたというのだから驚きです。
【補足】ちょっと前までは、この事実について言及した新聞記事があったのですが、どうやら削除されてしまったようです。
原因はよくわかっていない
残念ながら、急激に日本人女性の骨盤が変化した原因については、特定されてはいないようですね。
ただ、原因となりそうなものについては、諸説あがっている模様。
しかし、よく言われる、「医療の進歩によって、かつて好まれた『安産型』の女性が男性から選択的に選ばれなくなった」という説には無理がありそうです。
なぜならば、わずか3代における選択的淘汰によって、ここまで骨盤が細長くなるとは到底考えられないからです。
※かつては、お産は命懸けだったので、多くの子供を産んでくれる女性という意味で、「安産型」の女性がもてはやされたのです。
生活習慣の欧米化による説
自分が通っていたカイロプラクティックの学校では、これについては「生活習慣の欧米化」で説明されたものと記憶しています。
床中心から、イスに座るようになったこと。
和式便所から洋式化されたこと。
このへんが原因なのではと。
つまり、足腰の筋肉の使い方が大きく変わったことによって、骨格が大きく変化したという推測です。
「骨盤細長型」のメリットとデメリット
「骨盤細長型」のメリットについては、今さら言うまでもありませんね。
現代女性のスタイルが格段に向上したということに尽きるかと。
では、デメリットとは?
それは、難産になってしまうこと。
生まれてくる赤ちゃんは、おのずと狭い産道を抜けなくてはならなくなります。
したがって、帝王切開という選択肢を選ばざるを得なくなるケースが増加する訳なんですね。
帝王切開を選択する女性が増えている
実は、骨盤の狭小化以外にも、まだ、現代女性が帝王切開を選択せざるを得ない理由が他にあります。
それは、リスクのある出産をおこなう場合。
よかったら、この事実について別ブログで詳しく言及させて頂いてますので、ご興味のある方は、ぜひお読みになってみて下さい。
○初産が帝王切開だった
多くの場合、2人目も帝王切開とならざるを得ません
○不妊治療による多胎の誘発
双子だとリスク回避のため予防的に帝王切開となるケースが多いそうです
○逆子
生まれてくる赤ちゃんを守るため
それと、「リスクをともなう妊娠」や「危険とされる兆候が出た」場合のとき。
これも母体をリスクから回避させるため、予防的に帝王切開の適用となるそうです。
医学の進歩が帝王切開をより普及させる結果となっているわけです。
高齢出産の増加など、社会をとりまく状況変化なども見逃せない原因であるのです。
最後に
女性が小尻になって良いことばかりでもないというのは、紛れもない事実。
スタイルの向上と引き換えに、出産時において帝王切開を選択せざるを得ないケースの増加にも繋がっているのですね。
ところで、帝王切開についての余談なのですが…。
もちろん通常分娩でなくとも、出産後の骨盤には大きなダメージが残ります。
そして、産後に同じようにいわゆる「骨盤の広がり」を自覚することが多いのです。
それは、「出産の瞬間に骨盤が開いてしまう訳ではない」
ということを証明する結果となっているのですね。
まあ、それはいいとして。
ところで。
人間がとりわけ難産であることで、他の動物にはあまりみられないメリットが生まれたという話を聞いたことがありますでしょうか?
それは端的に言うと、人間は「難産」と引き換えに、男女がより深く愛し合うようになったという事実です。
なんという展開でしょう(笑)。
この記事、まさかの続編へと続くのです。
【人類の歴史②】へと続く…。
2018.7.24