トンボじゃないトンボの話と、カゲロウじゃないカゲロウの話【蜉蝣と蜻蛉って読めますか?】
みなさん、「カゲロウ」と聞いて何を連想しますか?
「トンボ」と答えた方は、なかなか博識な方ですね。
確かに江戸時代あたりまでは、「蜉蝣(カゲロウ)」と「蜻蛉(トンボ)」は、同じトンボを指す言葉として使われていたんですね。
ややこしい…。
でも、今回は、「トンボ」ではなく「ウスバカゲロウ」について。
そう。
「アリジゴク」の親である「ウスバカゲロウ」について掘り下げていきます。
実は「ウスバカゲロウ」って名ばかりで、いわゆる「カゲロウ」とはぜんぜん縁遠い昆虫だったのですね。
ただでさえ「トンボ」とごっちゃになりそうなのに、「カゲロウ」と「カゲロウもどき」とを区別しなくちゃなんて…。
せっかくの機会なので(笑)。
あ、今回も昆虫が苦手な方は、ゴメンなさい。自己責任でどうぞ。
ブログの読者さんにリクエスト頂いた
以前に、このブログで紹介させていただいた「アリの多様性について」の記事で、こんなコメントを読者様からもらったんですね。
アリからの延長でウスバカゲロウなんかは、どうですか?(実は昆虫好き)
ますほいさん、「ウスバカゲロウ」ときたら、もちろん「アリジゴク」ですよね!
阿吽の呼吸で、分かりましたよ。(ドヤ顔)
アリジゴクの親であるウスバカゲロウについて
下の写真がその「ウスバカゲロウ」です。
小さいころ、この虫、よく捕まえたもんです。
ひらひらと弱々しく飛ぶもんだから捕まえやすい(笑)。
やっぱり、トンボには見えないですけどね。
で、幼虫はというと、有名なアレなんですね。
超閲覧注意ですよ!
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いわゆる「アリジゴク」。
おおお!!!
まさに地獄の使者だわ~!気持ち悪い!
ところで話は変わるんですけど、ブログ冒頭で触れたとおり実は、「ウスバカゲロウ」って、「カゲロウ」の仲間とはまた違う虫なんですよね。
ウスバカゲロウ科は「カゲロウ」という名が付けられているがカゲロウ目とは縁遠い昆虫である。ただし、一般的に区別はあまり気にされていない。いわゆる「アリジゴク」の成虫の名として有名であるが、本科全ての種の幼虫がアリジゴクを経ているわけではない。卵→幼虫→蛹→成虫という完全変態をする昆虫である。
ご存知でしたか?
そんで、ここから一気に掘り下げていきますからね!
カゲロウの仲間
では、今度は「カゲロウ」の仲間について。
よく川べりで、大量発生する虫ですね。
これが、本物の「カゲロウ」なんですよ。
もちろん幼虫も、アリジゴクではありません。
幼虫時代は、河川で暮らす水生昆虫。
ヤゴみたいな姿してます。
ちなみに、こちらは幼虫も親も同じような姿形しているので、「ウスバカゲロウ」とは違い、「不完全変態」となります。
ヘビトンボについて
さて。
ここからは、上級編となります(笑)。
ところで、憶えていますか?
「カゲロウ」ときたら「トンボ」でしたよね。
…ということで、「トンボ」じゃない「トンボ」についても触れさせてください。
これ通称「ヘビトンボ」。
「ウスバカゲロウ」によく似ていますが、まったく違う種類の昆虫となります。
これも、幼虫時代は河川で暮らす水生昆虫。
そして、気を付けなくてならないのが、噛む力がとても強いという点。
もし、遭遇してしまった折には、くれぐれも気を付けてください。
ヘビトンボ、恐るべし。
おしまい。おしまい。
…では、ありません(笑)。
実は、ここからが本題なんですよ。
世界最大級のヘビトンボが中国で発見される
数年前に、中国大陸で新種の「ヘビトンボ」が発見されたことがニュースになったんです。
それも、とても、とても巨大なヘビトンボ。
※誰か名前知ってる方いらっしゃいましたら、教えてくださいな。
超絶閲覧注意
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なんですかコレは?
ヘビトンボの頭部が、もはやノコギリクワガタになっちゃってるじゃないですか。
これ、コラージュ画像でもなんでもなく、正真正銘の実在する昆虫です。
もはや、妖怪のレベルですね。
こんなのがもし飛んで来たら、皆さん、どうしちゃいます?
僕だったら、失神不可避ですね。
それにしても、ヤバいアゴをお持ちなようで…。
まとめ
とまあ、お察しでしょうが早い話、「ウスバカゲロウ」と「アリジゴク」にかこつけて、巨大ヘビトンボについてブログを書きたかっただけなんですよね(笑)。
数年前にヤフーのトップ記事で、コイツの写真を見た時の衝撃たるや、筆舌に尽くしがたいものありましたね。
よくもまあ、神様はこんな生き物を創造するものだと。
もし、気分を悪くされちゃった方がいらっしゃいましたらゴメンなさい。
2018.7.22