ogikubojinの日記

産前産後のケアでいらっしゃっている患者さんたちとのとりとめもない話

テントウムシが家庭菜園の頼もしい用心棒に【生物農薬って、ご存知ですか?】その①

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今回は、「生物農薬」テントウムシについてのお話。

 

 もはや、もう整体とは何も関係のない内容ですが許してください(笑)。

少しブログテーマを拡大することに決定しました。

 

きわめて身近にありふれた昆虫ですが、意外と知られていないのが、その生態。

テントウムシといえばブログ冒頭に貼った「ナナホシテントウ」があまりにも有名ですが、今回は敢えてナミテントウが主役。

 

何故かは、以下本文を読んでいただければ、お判りになるかと。

 

生物農薬とは何か

ところで。

 

 みなさん、「生物農薬」という言葉は、ご存知でしょうか?

 

生物農薬とは、「有害生物の防除に利用される、拮抗微生物、植物病原微生物、昆虫病原微生物、昆虫寄生性線虫、寄生虫あるいは捕食性昆虫などの生物的防除資材」*と定められています。農薬の有効成分として、微生物や昆虫などを生きた状態で製品化したものです。

 

農薬工業会より一部引用

http://www.jcpa.or.jp/qa/a4_13.htm

 

まあ簡単に言うと、化学物質を使わずに害虫を駆除するための手段ということ。

外国では、生きた状態で「生物農薬」として、テントウムシが農業生産者に売られています。

 

 生物農薬としてのテントウムシ

以前、自宅ベランダでの家庭菜園にハマっていたとき、さんざん悩まされたのがアブラムシによる食害。

あいつら、ほんと最悪な存在で、知らぬ間にやって来て、信じられない速さで増殖するんです。

いちど付いてしまったら最後、手作業なんかでは、なかなか根絶やしにするのは困難です。

 

 かと言って、せっかくの手作り野菜。

ここで農薬を使ってしまったら、もうスーパーに並んでいる不健康なお野菜たちと何も変わらなくなってしまいます。

そこで、白羽の矢が立ったのが「生物農薬」としてのテントウムシだったのです。

 

テントウムシの入手先は?

 

ただ、テントウムシにも、問題点があります。

それは、親だと自宅ベランダのプランターに留まってくれずに気ままにどっかに飛んで行ってしまうこと。

 

じゃあ、どうすれば?

 

そう、幼虫を捕獲して解き放てば良いのですね。

問題は、その入手先…。

 

そこで、かつて小学生時代に昆虫博士と呼ばれたワタクシの知識が生きてくる訳なのです(笑)。

自宅近所の街路樹脇に植えられているツバキで、多数捕獲出来ました。

 

ちなみにこれが幼虫です。

 (※閲覧注意、クリックする場合は自己責任で。)

 

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テントウムシの活躍ぶり

無事、捕獲作戦が成功。

いざ、我が物顔で縦横無尽にベランダ菜園を闊歩するアブラムシたちの集団にテントウムシの幼虫たちを投下してみると…。

 

これが効果絶大!!

 

チンゲン菜なんて、完全無法地帯と化してしまい、泣く泣くまるごと全部放棄せざるを得なかったほどの惨状でした。

そうでなくとも、アブラムシの食害によって、葉が変形してしまったシシトウガラシやゴーヤーたち。

 

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そんな、アブラムシの楽園と化してしまっていた状況から、見事、根絶やしにすることに成功!

 

そして、成虫になってからも、しばらくは巡回してくれます。

 

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なんとも可愛らしい!!

でもやっぱり、エサがいないとなると、どっかへ飛んで行ってしまうんですけどね(笑)。

 

昆虫とはいえ、その愛くるしい姿もあって、ついつい情が移ってしまうもの。

テントウムシって、ホント不思議と可愛い生き物です。

 

思いがけない発見が

そして、日々観察している中で、思いがけない発見もありました。

 

みんな幼虫の色かたちは一緒なのですが、羽化して出てくる成虫の模様はバラバラなんですね。

 

 テントウムシの背中の模様、こんなにも様々なパターンがあるんだなと。

 

 その②へ続く…。

 

 

 2018.5.12