おそらく花粉症で間違いないはずの患者さんの話
もう数年前の話…。
産後の骨盤矯正コースにいらしてた、職場復帰を目前に控えた女性患者さん。
お仕事は建築設計、いわゆるCADオペレーターであったと記憶しております。
だからか、非常に几帳面で律儀な人柄であったと記憶しています。
お子さんの体調がすぐれず、やむを得ず予約キャンセルの電話連絡を頂くときも、平身低頭な感じが電話口から伝わって来るほど。
ただ、社会的スキルの高い方に多いように思うのですが、興味関心のツボが少しばかり一般の方と違うようで、その患者さんも、そういった意味では例に漏れなかったものと。
よく、「軍艦マンション」といった奇抜なコンセプトの建築物や、ダムなどの巨大構造物について語り合ったことを思い出します(笑)。
そんなある3月のこと。
その女性患者さんから、予約キャンセルのお電話が掛かって来ました。
「すみません。鼻風邪が治らないので今日は、お休みさせて下さい…」
聞くからに、鼻が辛そうな状況。
そして、翌週も。
「咳は無いのですが、どうしても鼻風邪が治らないもので…」
そんな、やりとりが何週間か続きました。
おそらくは、これ、どう考えても鼻風邪ではなく、「スギ花粉症」なのではと。
というか、誰でもそう思うはず。
結局、4月の下旬頃にやっと再来院出来たのですが。
ご本人に「花粉症なのでは?」とお伝えしても、一向に認めず。
どういうわけだか、花粉症である事実を受け入れようとされないんですよね。
早いところ現実を受け入れて、しかるべき対応をされた方が楽なのに…。
こんなことをよく考えていたことを思い出すのです。
元気でやってらっしゃるかなぁ。
2018.3.24