2年間もの長きに渡って歯医者通いしたときの失敗について【その②】
【その①】から続き…。
いよいよ、初診の当日。
もちろん、自宅を出るまでは葛藤の繰り返しです。
震える心を勇気づけるために、セックスピストルズの『アナーキー・イン・ザ・U.K』をネット動画で聴こうとしたら…。
なんじゃ、こりゃ?
よ、吉幾三…。。
まあ、でも何だか落ち着いたよ。
そして、禁断の鎮痛薬に手を伸ばしたんです。
だって、痛いのって恐いじゃないですか。
実は、市販の鎮痛薬って、歯痛にすこぶる効くんですよね。
しかし、これが全ての誤算の始まりになろうとは…。
そして、いざ出陣。
まず初診なんで、すべての歯の状態チェックから。
普通は、初診の日は、ここで終わります。
しかし。
歯科の女医さん「お忙しいようですし、もし良かったら、このまま治療に入っちゃいますか?」
自分「はい。もちろんです。よろしくお願い致します」
フフフ、こんなことは想定済みなのですよ。
ここで断ったって、どうせいつかやることに変わりはない。
俺は強い男なんだぜ!
キュイーン。キュルキュル…。
あ、案外、昔の歯科治療と何も変わってないのね…。
だけど、今どきの歯科治療って痛くないのが普通っていうじゃないですか。
正直ちょっと痛いけど、耐えるのも男の美学。
なんの、これしき。
この無駄なやせ我慢も、後々の誤算に繋がることになろうとは…。
歯科の女医さん「痛かったら手を挙げてくださいね」
自分「はい。わかりました」
先生、なんだか伊藤蘭に似てるな〜。
むしろ、俺っちとしては、痛みと恐怖に耐えるため、なんでもいいから握る棒が欲しいくらいだぜ。
実は、余裕かまして妄想にふけっていたこのときも、鎮痛薬の効果で、一般の方が自覚するはずの痛みを感じていなかったのですね。
しかし、気のせいか麻酔を一回も使わないんだな。
今は、そういう時代なのかな?
ここで一度、状況を整理してみると。
自分: 虚栄心と内緒で飲んで来た鎮痛薬のおかげで、思いのほか痛みを感じていない
歯科の女医: 歯の状況評価、歯の治療ともに痛みを感じてない→歯が神経ごと死んでいると判断
双方、こんな見解の相違が発生していたのです。
そりゃ、先生、麻酔を使わないわけだ。
その③へ続く…
2018.4.2