2年間もの長きに渡って歯医者通いしたときの失敗について【その④】
【その③】から続き…。
そうなんです。
女医先生が思っているほど、実は僕の歯は、死んではいなかったんです。
聞くと、こんな重度の虫歯で神経が生存していることが奇跡であるとも仰ってました。
怒られてんだか、褒められてんだか、もう。。
そして、事件が起こったのです。
もう大惨事です。
なんと、まだ生命反応を示している奥歯の神経を麻酔なしで、いきなり引っこ抜かれそうになったのです。
あまりの痛みに、瞬間、僕の身体は診察台から数センチは浮いたかと思います。
身体中に電撃が走るとは、まさにこのことです。
もちろん、涙をためて先生に懇願しましたよ。
自分「先生、お願いです。麻酔を打ってください!」
伊藤蘭先生「あら?今のが痛むの?」
自分「はい。失神しそうなくらい」
伊藤蘭先生は、僕に微笑みました。
いったい先生は、悪魔なのか?天使なのか?
伊藤蘭先生「これ神経生きてるわね。凄いじゃない。3本とも抜かずに済みそうだわ」
その日以来、僕にも普通に麻酔を打ってくださるようになりました。
かれこれ歯科医院に通い始めて6ヶ月が経った頃の話です。
その後、永遠と続く根管治療。
麻酔が効いているとはいえ、まったく痛みがないわけではありません。
だいいち、毎回神経を突っつかれて正気でいられる方が難しいというもの。
そう。
僕は変態じゃないんですよ。
そして、見事「焼け野原状態」だった僕の歯は、まるでサイボーグのように銀色のメッキをまとい復活を遂げたのです。
期間にして、なんと2年。
2年にわたって、工事は続いたのです。
なんと医者もサジを投げるような状況から、ただの一本も歯を抜かずに生還を果たすことができたのです。
僕、まだ人生で、ただの一本も歯って抜いたことないんですよね。
そして卒業の日を無事迎えることに。
女医先生、あまりに治療が上手くいったことが嬉しかったらしく、最後にたくさん記念撮影をされました。
もちろん、レントゲン撮影という名の記念写真ね。
もう、こんなに一度にたくさんレントゲン写真って撮って良いのかというぐらい(笑)。
おそらく院内で、「ビフォーアフター」の例として使用されるのでしょうか。
人生でおそらく、もっとも長く辛い2年間だったと思います。
みなさん、早めに歯医者さんに行きましょうね。
2018.4.3