学校の先生だって、モンハンぐらいやりたいのですよ
この仕事ほど、世の中の職業の裏側を知ることが出来る仕事って他にないのでは?
特に一般に人々の尊敬を集める職種。
となると、真っ先に挙げなくてはならないのが学校の先生。
今回は、そんな聖職とも呼ばれる、学校の先生であった患者さんの話。
今から数年前のこと。
当時、マタニティ整体コースに通われていた、30代後半の妊婦さん。
ひと回り年下の旦那さん共々、お二人とも小学校の教師をされていました。
そんな彼女の口癖が、「うちの旦那、ちょっとでも隙があれば、すぐにテレビゲームを始めてしまうのよ〜」。
まあ男という生き物、30歳くらいじゃ、肉体的にはともかく、精神的にはぜんぜん大人になり切れないもんですからね。
そりゃゲームだって、みんなしてますよ(笑)。
でも、その患者さんのケースはちょっと度が過ぎていたみたい。
きっと年下の夫にありがちな、奥さんに対する精神的依存が強かったのもあったのでしょう。
とにかく当時流行った、「モンスターハンター」にハマっていたそう。
さらに。
職場、つまりは学校の先生仲間のあいだでも流行っていたそうなんです。
僕は、モンハンってプレイしたことないんで、よく分からないのですが、あれって通信プレイも出来るんですよね。
要するに、同僚の先生にモンハン仲間がいたらしいんです。
それも、30代、40代、50代と多岐にわたる年齢層だったそうで。
さまざまな世代が、ひとつのツールで、いとも簡単にシンクロ出来てしまうなんて、男って素敵な生き物だと思いません?
でも。
複数人同時プレイ(みんな学校の先生ですよ)をやるにあたって、ひとつ障害が…。
それは、聖職である以上、さすがに職員室で、それをやるわけにはいかないこと。
だから、彼らは居酒屋にゲーム機をもって集合するんですって。
いやあ、これは壮観だったのでは。
まあ、でも傍目から見たら彼らが教師だとはわからなかったでしょうけど(笑)。
きっと世代を超えた友情をモンハンによって育んだのでしょうね。
教師という激務の間隙を縫って、居酒屋に集合していたのですよ。
ただ。
50代の教師の方は、さすがに奥様の手前、ゲーム機を所有することがはばかられたそうで。
でも、買っちゃったそうなんですけど。
でも。
建前、さきほどの妊婦の患者さんからゲーム機を借りていることにしていたんだそう。
ご夫婦ともに同じ学校の教師だったので、50代の先生も共通の知り合いだったわけ。
そのことについては、さきほどの妊婦さん、憤慨されていましたけどね。
2018.3.13