「保活」から見えてくる時代遅れな現行制度
現行の制度が実態にそぐわない…。
こんな話は、どこでもよく聞くものですが、日本における「保活」も例に漏れないでしょう。
患者さんとの会話のなかでも、しばしば保育園入園における審査基準に対する不満の声をお聞きします。
保育施設の数に不足がある以上は、どうしても優先度に応じて順に入園させていかなければならないのは理解出来ます。
でも、その基準があまりに旧態依然としていて、実態とは乖離してしまっているのが現状なのではないでしょうか。
その最たる例が、自営業者であるだけで自動的に点数が下がってしまうこと。
ちょうど、その問題を指摘した記事がコレ。
フリーランスとして働かれている方々にとっては、とても不利となってしまう現行制度。
そもそも、なんで会社に属さない働き方を選択すると点数が、こうも下げられてしまうものなのか?
これは、おそらく高度成長期あたりに日常的にみられた、「豆腐屋さん」や「八百屋さん」といった家族経営で商売していたのが主流だった時代の名残りなのではと感じます。
女性が背中に赤子を背負って、商売に勤しんでいた光景。
また家族経営だからこそ、多くの人間で赤ちゃんの育児のサポートが出来たであろう時代。
当時の自営業って、確かにそういったスタイルが主流だったと思いますよ。
でも、今の自営業って…。
クライアントさんとの打ち合わせだったりで、外出することも多いはず。
今どき基本的に「家族ぐるみ」でないことがほとんどですよね。
現行制度って、完全に時代遅れもいいところかと。
等しく税金を納めている以上は、制度が現状に見合ったものに修正されるべきかと思うのです。
2017.12.28