百年以上も生き続ける驚異的な生命力をもつ生き物たち【ロブスターには寿命すらない?】
世界中には、とんでもなく長寿の生き物が存在するもの。
そんな長寿で代表的な生き物と言えば、やはりカメでしょうか。
リクガメの仲間などは、100歳を超す個体なんてのもザラです。
でも、カメの他にも、100歳をさらに超えて生き続ける生き物たちがいるのです。
さて、いったい、どんな生き物なんでしょう?
世界最高齢のウナギが死す
2014年に世界を震撼させたニュースです。
なんと、少なくとも155年以上生きたウナギがスウェーデンで亡くなったというもの。
1859年といえば、日本では江戸時代末期にあたる。スウェーデン南部Brantevikで少なくともその頃から生き続けていた、恐らく世界最高齢とされるウナギが、今月5日に死亡しているのが飼い主によって発見された。
ローカル紙『Ystads Allehanda』によると、このウナギは1859年にBrantevikにある井戸の中に投げ込まれていたのが発見され、それ以来水槽の中で飼われていた。
出典:http://japan.techinsight.jp/2014/08/sweden_eel_01408082335.html
155歳以上のウナギ。
「大きくなり過ぎて食べても美味しくない」というレベルの話ではありませんね。
もはや、妖怪のレベル(笑)かと。
推定392歳のニシオンデンザメが捕獲される
いっぽう今度は、155歳を大きく超える、平均272歳を生きる古代ザメなんて話も。
調査の結果、ニシオンデンザメの平均寿命は少なくとも272歳とわかった。また調査した個体のうち、体長5.02メートルのものは392歳と推定された。これまで脊椎動物の中では、150年〜200年ほど生きるホッキョククジラが最長寿とされていた。
無脊椎動物を含めると、ニシオンデンザメより長く生きるのは、500年ほど生きる二枚貝の一種「アイスランドガイ」ぐらいだという
出典:https://www.huffingtonpost.jp/2016/08/11/greenland-shark-400-old_n_11465036.html
いったいどちらの「妖怪」でしょうかね(笑)。
392歳って、いったい…。
392年前って、日本では、戦国時代が終わりを告げ、江戸幕府が開いた頃でしょうか。
もはや寿命が存在しないロブスター
今度は、ロブスターについて。
世界中で食されている、あのロブスター。
実は、こちらは寿命自体がないんだとか。
寿命がない理由は脱皮にあり
ロブスターの寿命が長いことは以前から知られていますが、その理由は内臓も含めて脱皮しているからです。
内臓器も脱皮することで体全てが新しくなるので、寿命がないと言われています。
ただし、残念ながら理論上なだけであって実際に寿命がないかどうかは検証しようがないとのこと…。
それにロブスターは美味しいため、人を含めて外敵に食べられることで生涯を終えています 笑
けれど寿命が長いことには変わりなく、推定では140年以上生きている個体も見つかっているようです。
もう一つの死因として大きくなればなるほど脱皮をするのが難しく、脱皮不全で死んでしまう傾向が強くなるとも言われています。
理論上では寿命はないようですが、残念なことにロブスターは美味しいので人に食べられてしまうのがほとんどなのでしょうね…笑
「内臓も含めて脱皮している」というくだりが今イチよく分からないのですがね…。
いつかは脱皮に失敗するように出来ていることで、世代交代が成立するのでしょうか?
そうじゃないと、100歳超えたロブスターが、そうそう命を落とす場面がなさそうですけど。
アメリカカリフォルニア州では、なんと5キロを超える巨大ロブスターが揚がったなんて話もあるようです。
まとめ
一般的に生き物は世代交代のサイクルを短くした方が、進化のスピードが早まります。
つまり、「個」としての寿命を短くした方が、「種」として、「より優秀な遺伝子」が備わった個体を他のライバル生物たちに先駆けて生み出しやすいということです。
淘汰に打ち勝って地球上に生き残るには、短い寿命であるほうが有利であるという側面もある訳なのですね。
そんな地球上における基本的な法則に逆行する生き物が、こんなにも存在しているという事実。
いやはや、本当に生き物というのは奥が深い。
それにしても、何百年も生きること自体、大変な苦行なのではと僕は考えてしまうんですけどね。
2018.8.9