炎天下のなか取り残されるバス待ちの民たちを見て思うこと【荻14系統の日常】
暑い日がつづきます。
ところで。
今回は、久し振りにバスの話。
バス通勤の最大のデメリットは、なんといっても時間が読めないこと。
そして、それに続くのが、炎天下のなか待たされることでは?
そんな夏場のバス停で、いつも考え悩んでいることが実はあるんです。
有数の遅延路線を運行するバス
普段、自分が通勤で利用しているバス路線は、おそらく日本有数の遅延路線であることに間違いはありません。
所定25分のコースですが、通常の通勤ラッシュの時間帯に乗車してしまうと、普通に20分~30分の遅延が付いて回ります。
酷い時は、それ以上になることも。
遅延してしまう、もうひとつの理由
だから、相当早い時間に毎朝家を出るんです。
そうすれば道路も空いていますし、踏み切りの通過もスムーズに。
それでも遅延するときの理由は、ただひとつ。
バスの定員オーバーなんですね。
踏切遮断が2回あるんですけど、それ以上に遅延させる原因となっているのが、路線の需要が完全にキャパオーバーしてしまっていること。
もちろん雨の日に利用客が増えてしまうことは、致し方ありません。
問題は、なんと、普通に晴れている日でも、バスに乗り切れないなんてことがあるのです。
そうは言っても、朝の5分は貴重。
一本乗り過ごしてしまうことは、誰しもにとっても大問題です。
途中の停留所から乗ってくる皆さん、無理に乗車しようと、粘るんですね。
だから、停留所ごとに時間を食ってしまうのです。
でも、しょうがない。理解できますよ。
僕は始発から乗るから、座って「その光景」を眺めていられるからいいけど。
逆の立場だったらと考えると、もう…。
運転手のさじ加減ひとつで…
でもね。
どれだけバスに乗車させられるかって、バス運転手によってかなりバラつきがあるのも事実なんですよ。
良心的な運転手は、出来る限り乗せてあげようとする。
だけど運行時間を気にしてか、あっさりと諦めてしまう運転手がいるのもまた事実なのです。
いつも決まったバス停で、一挙に多くの方が乗車してくるんです。
そこでの日常の光景。
車内アナウンスの声です。
「1人でも多くの方が乗車出来るように、少しでも奥に詰めてご乗車ください」
さらには。
「まだ乗れない方が多く待ってらっしゃいます」
「今いちど、奥の方まで、詰めてください!」
根性のある運転手だと。
「詰めて頂けないと、このバスはさらに運行時間が遅れていってしまいますよ!」
無関心を決め込む人種
そんな状況に気付かない、イヤホンやヘッドホンをしているバス車内の若者たち。
一方、炎天下のなか露天のバス停で、ひたすら待ちぼうけ状態のバス待ちの民たち。
つい、僕の歪んだ正義感がこう囁くのです。
「あんたが前に進まないから、後ろの人たちが乗れなくなっているんだよ!」
(※心の声ですから)
でも、現実的には、混雑しているバスのなか悠々自適に座れちゃっている自分。
このポジションから、果たしてそんなことを言える権利があるものなのでしょうか?
僕の揺れ動く心は
混雑する状況で、あろうことか座席にあまんじて座れてしまっている身としては、なんだか言いづらいというのが正直なところ。
いっそ、立っている婦女子に席を譲ってしまい、無関心な人種に警告を入れてやりたいとも考えているのですがね。
この路線、けっこう治療院の患者さんたちも使っていることが多いんですよ。
だから、事を荒げたくないという心理も働くのです。
あ~、でも大きな声をあげて言いたいのです。
「イヤホンするなら、そのぶん周りの状況にもうちょっと目を配れよ!」
いつか、声を大にして言ってやりたい。
2018.7.7