アリとの出会い。それは敵討ちから始まった【こんなにもアリという生き物を愛する理由①】
今回は、アリについての話。
先に申し上げておきます。
あまり昆虫というか、アリが苦手な方はお読みにならない方が良いかもしれません。
そもそも、どうして僕がこんなにもアリという昆虫に興味を持つようになってしまったのか?
それは、ある事件がすべての始まりだったのです。
最初は普通の少年だった
小学校にあがる前から、すでに昆虫に対して人並の関心は持ちあわせてはいました。
それは、カブトムシやクワガタムシといった、ありふれた昆虫に対してだけ。
ごく普通の子たちと同じように。
父親にデパートで買ってもらい、虫かごでペットのように愛でるくらい。
その生態までには、とても興味が及びません。
(まだ5~6歳でしたから)
ある日、起きた悲劇
そんなある日。
デパートで親に買ってもらったカブトムシをいつものように近所の公園で散歩させていました。
今考えると、カブトムシはそもそも夜行性。
おそらくは、日中に連れ出したりしている時点で、かなり衰弱していたはず。
(子供だからわからなかったのです)
公園の植え込みの所にカブトムシを置いて、ちょっとの間だけ、その場所を離れたんです。
そうして30分後に戻って来たところ、居ないのです。僕のカブトムシが。
しかし、よ~く目を凝らして地面を見てみると、完全に分解されたあと最後に頭部を残すのみとなったカブトムシの亡骸が…。
どうやら、群がるアリたちが犯人で間違いないようでした。
敵討ちに打って出る
しばし茫然自失になる自分。
しかし、それが怒りの感情へと変わるのに、さほど時間はかかりませんでした。
ふつふつと湧き上がる復讐の炎。
アリたちよ。
「よくも大事な僕のカブトムシを殺めてくれたな」
ここで、アリたちの一族郎党いっさいを根絶やしにすることを少年、固く心に決意したのであります。
もはや「部品」と化したカブトムシの断片。
それをせっせと巣まで運ぶアリたちを追跡します。
アリたちの巣に辿り着くのに、そう苦労はしませんでした。
巣の場所を確認したところで、一回自宅に猛ダッシュ!
スコップを取りに帰ったのです。
そう。
狙いは女王アリ。
巣を徹底的に掘り返すことにしたのです。
その②へと続く…。
2018.6.2