夢の無料バスに乗った経験はありますか【路線バスあるある】
大好評の路線バスシリーズ(笑)。
自分でも、こんなにバス絡みのネタが、次から次に湧いてくるなんて意外です!
ところで、みなさん。
夢の無料バスに乗車した経験って、ございますか?
ある日曜日の早朝。
その日も、始発のバス停で列に並び、いつものようにバスを待っていました。
そして。
バスは、定刻どおりに現れ、いつもと何ら変わることなく乗客を乗せていきます。
…と、言いたいところなのですが。
その日に限って、どういうわけだか乗車待ちの列が一向に前に進んでいかないのです。
「だから、あれほどSuicaでジュースを買うなって言っただろ!」
(※内なる心の声ですよ)
おそらくは、列の先頭の若い女性が、「残高不足です」のアナウンスに狼狽えているんだろうと。
しかし、いつまでたっても列が前に進まないのです。
5分は経過したでしょうか。
これ以上の遅延は、おそらく社会通念上における許容範囲を超えてしまおうもの。
さすがに仏の心を持つワタクシも、我慢の限度というものがあります。
遠くから車内を覗いて見ると、やはり先頭に立っていた若い女性と、運転手とのあいだで何かしらのトラブルが生じている模様。
さては、万券しか持ち合わせてないんだな?
…と、思ったのも束の間。
いきなり列が高速で前に進み始めました。
なんだ、このスピードは?
そして、自分が乗車する段になって、初めて事態を把握することに。
運転手「このバスは、今回に限り運賃は頂きません」
なんと、今回はお代はいらないのだと!!
どうやら、運行システムソフトのトラブルにより、ICカードから料金の徴収が出来ないのだそう。
現金払いは、可能みたいだったんですが。
しかし、キャッシュレスのこのご時世、いったいどれだけの人間が硬貨を持ち合わせているものかと。
さすがに現金で払える方からだけ、運賃を徴収するわけにもいかず、全員無料という流れになったようです。
笑えたのは、始発以降のバス停から乗車してくる方々。
運転手「このバスは、今回に限り運賃は頂きません」
ICカードの読み取り機と料金箱を手で覆いながら、毎回乗車してくる方々にこのアナウンス。
みんな意味がわからず、ポカンとした顔で乗車されていきます(笑)。
そう。
言うなれば、これは「夢の無料バス」。
運の良い方々だけに、内緒で与えられた、その日限りの特権なのです。
なんてラッキーな1日の始まり方なのでしょうか。
ところで、バス会社の営業損失は、いったいどう補填するのでしょうか?
もしかして、運行システムの確認を怠った運転手のすべて自腹?
そう考えると、ちょっと恐ろしいかも知れないと考えた僕でした。
2018.4.28