タコの知性を物語る数々のエピソード【タコという生き物への考察②】
見切り発進で始まった「タコシリーズ 」。
さっそく、今回は、タコという生き物がいかに高い知性を持っているかを教えてくれるエピソードの数々を紹介。
みなさんのタコ観を変えてみせましょう!
前回ブログからの続きとなります。
高度な知性を持つタコ
タコには3歳児程度の知性が備わっているとも言われています。
一説によると、無脊椎動物のなかで最も賢い生き物であると言われているのだとか。
日本近海で多く見られるマダコは、おもにエビやカニといった甲殻類を好んで捕食します。
警戒心が強く、岩場の隙間に好んで潜むエビやカニといった獲物を仕留めるなかで、きっと知能を発達させていったのではないかと個人的には思います。
タコの知性を裏付けるエピソード
タコは、 視力も非常に発達していて、物の形や色をしっかりと認識することが出来るおかげで、人間の顔も覚えることが可能なのです。
死にかけていたところを救ってもらった人間に、挨拶して去っていくタコのエピソードがこちら。
きっと命の恩人に礼を言いたかったのでしょう…。
タコは道具も使いこなしてしまう
また、視覚で認識して考えることが出来るから、瓶のフタなんかも外すこともたやすく出来てしまいます。
タコのすごい能力!- The terrible ability of the octopus!
この点では、犬や猫より知性は上であると言わざるを得ませんね…。
水族館から見事脱走を果たしたタコの話
この話を知って、僕はタコへ特別な関心を抱くようになったんですよ。
姿を消したのはオスのタコの「インキー」。水槽上部の隙間をくぐって外へはい出し、床を伝って海水の流れる配管を通り、ホーク湾に脱出して自由の身になった。
ニュージーランド国立水族館のロブ・ヤレル館長は、「タコはとても頭が良く好奇心旺盛で、限界に挑戦したがる」と解説する。特にインキーは「とても人なつこくて頭が良かったので、水槽上部の弱点を見付けたのは明らか」だという。
インキーはニュージーランドに生息するマダコで、地元の漁師が捕獲して水族館に寄贈していた。「水族館にいる間に多くを学んだのだろう。まさに好奇心旺盛なタコで、私たちが思っていたよりやや賢かった」とヤレル館長。
きっと人間に懐いたフリをしたのも、脱走計画を練る上で必要だったということなのでしょうか…。
護身用にココナッツの殻を持ち歩くタコ
サルやチンパンジーだって、防具を使うことなんてないでしょうに(笑)。
ココナッツの殻を護身用に抱え、海底を歩く姿を捉えた映像です。
Poulpe coco en déplacement ;-) Poussin Diver
いったい何者なんだ、タコという生き物は?
最後に
タコの知性を物語る数々のエピソードのほんの一例を紹介させて頂きました。
とてもじゃないけど、これが無脊椎動物の行動であるとは信じられません。
いったい進化の過程で何があったのか?
ますます謎が深まるばかり。
次回は、タコに隠された知られざる社会性について紹介しようかと思います。
乞うご期待!!
【タコという生き物への考察③】につづく。