アリが暗示する人間の近い将来【こんなにもアリという生き物を愛する理由⑤】
すっかりアリという生き物が持つ「社会性」の虜になってしまった少年時代の僕。
図鑑を開いて、調べれば調べるほど興味深い事実が、山のように出てきます。
生存戦略のひとつとしての「社会性」。
長い進化の結果、獲得した「社会性」という能力が、アリという昆虫が厳しい自然淘汰のなか生き抜くための力を与えてくれたのです。
そして、高度に社会性を備えたアリたちは、われわれ人類にあることを啓示してくれるのでした。
前回ブログからの続きとなります。
アリという高度に進化を果たした昆虫
当時、実際にアリを飼育してみると、ただひたすらにアリという昆虫の持つ社会生活そのものに興味が尽きなかった訳なのです。
集団生活のなかで、それぞれに役割分担を与えられて生きている。
しかも、そこには軍隊のような規律もあり、また女王アリを筆頭とする序列もあるのです。
なんだか、ぞくぞくしませんか?
なにか人間社会に通じるものを感じずにはいられませんでしたね。
いったい、どういう段階を踏んで、ここまで高度に進化を果たしたのでしょうか?
やがてアリから関心が薄れるものの
そうはいっても、さすがに中学生にもなると勉強や部活に忙しくなり、アリへの関心も薄れていきます。
というより、思春期でもあるし世間体を考えても、いつまでも昆虫採りなんてしていられなくなりますよね。
いつの間にか、アリへの情熱も冷めていきました。
大人になって、ふとアリについて考えてみると
そんな子供の時代から、あっという間に大人になり…。
ずいぶん、しばらくの間、アリについて語る機会もありませんでした。
(当たり前ですよねw)
しかし。
30歳頃からでしょうか。
ふとアリについて考えてしまうことが多くなったのです。
なんだか人間社会が、どんどんアリのそれに近づいていっている気がしてならなかったのです。
アリという生き物が暗示する人間の行く末
世界の常識は急激に変わり。
今までの常識が、ことごとく覆されていく世の中。
こんな話題を耳にしたことはありませんか?
①日本人男性の平均身長がいよいよ頭打ちに
おそらく今の日本人男性の平均身長が民族的な限界とも言われています。
その原因のひとつとして考えられるのが、成長期におけるダイエット。
今どきの男子は、大学生はともかく、高校生でもダイエットに励む子が多いんだとか。
そりゃ、身長が伸びない訳です。
今のお洋服って、細身のデザインが主流みたいですからね。
そういうお洋服が映える、華奢な男子の方がきっとモテるのでしょう。
それと、もうひとつ。
かつてとは違い、今の時代、長身で筋骨隆々なマッチョ男子(肉体労働)よりも、細身で色白でもスマート男子(頭脳労働)の方がお金をたくさん稼げるもの。
そういう高身長でもない華奢な男性が、結婚相手として女性に選択的に選ばれ続けた結果、男子の平均身長を下げる結果につながったという可能性もあるのではないでしょうか?
これから逆に男子の平均身長が下がっていくものと僕は考えますけどね。
②欧州を中心に女性元首が次々と誕生
世界ではぞくぞくと、国家元首の座に就く女性が増えてきています。
代表的なのが、ドイツ首相のメルケル氏と、イギリス首相のメイ氏。
とくにメルケル氏のEU全体における指導力を見るにつけ、「女性がトップの座に君臨した方が組織は上手く機能するのでは?」と、ついつい考えてしまいます。
ひょっとしたら、男性という生き物は、本能的に女性にひれ伏すように出来ているのかも知れません。真面目な話ですよ。
だって。
どんなに、いかつい男性でも、例外なく母なる女性から生まれて来たわけですから。
③非マッチョで中性的な男性がもてはやされる
今の若手男性タレントさんって、みんな細身で中性的ですよね。
もはや今の時代、「坂口」といえば「ケンジ」ではなく「ケンタロウ」。
Tシャツをカッコよく着こなすために筋トレをしていた、バブルの時代が懐かしいですね(笑)。
トレンディ俳優のみなさん、元気してますか?
ところで。
どこかで聞いたことがある言葉、「三平」。
いま世の女性たちが求める、男性像だそうです。
性格が穏やかで、乱暴なんか絶対にしない。
そんな「安定感」のある男性がもてはやされているんでしょうか?
きっと、威圧感を与えないという意味で、「非マッチョ」であり、「中性的」であることが、今どきの男の魅力ということになるのでしょう。
④相変わらず男性の平均寿命の方が短い
これはもう、きっとDNAレベルの問題なのでしょう。
長い進化の歴史の結果、男は「用を済ませ」たら、さっさと召されてしまった方が「種の存続」にとって都合が良いということに落ち着いたんでしょうね。
男なんて長生きして、世の中に必要以上に溢れかえったところで、たいして役に立ちそうもないですからね。
それにすぐに争いごと(戦争)を始めてしまう困った生き物でもありますし(笑)。
ところで。
ここまで挙げた話題をまとめてみて、何か気が付きませんか?
人間の「オス」がどんどん小型、弱小化しているさまは、まるでアリの「オス」のようであるかと。
今回、アリという生き物を通して伝えたかったこと
社会性を獲得した生き物としては、人間の大先輩である「アリ」。
人類が地球上に出現する随分昔から、昆虫たちは、先に地球上で生活を営んでいた訳なのであります。
そんな大先輩たちの「今」を観察すれば、おのずと我々人類の行く末もわかろうもの。
ことごとくアリ先輩たちの社会に、人類の方がシンクロしていっている気がしてならないのですね。
これ僕個人の勝手な推測です。
- 近い将来、男女の平均身長が逆転する。
- 男性の平均寿命が極端に短くなる。
- 世界中の国家元首がすべて女性になり、やっと本当の世界平和が訪れる。
オスアリのように交尾が終わったら、すぐに死んでしまうのは余りにも酷いって?
でも、カマキリのように食べられてしまうよりかは、まだマシでしょう?(笑)。
ここまで、お読み頂き誠に有り難うございました。
2018.6.4