ogikubojinの日記

産前産後のケアでいらっしゃっている患者さんたちとのとりとめもない話

僕なりの良い医者の見分け方とは【歯科医編】

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みなさん、引っ越されてから最初に苦労されることって何ですか?

 

それは信頼できる病院探しだったりしませんか?

 

今回は特に、歯医者についてフォーカスしていこうかと思います。

 

ふだん当院の「産後の骨盤矯正コース」にいらっしゃるクライアントさんたちからも、頻繁に聞かれます。

 

「先生、このあたりで評判の良い歯医者さんってご存知ないですか?」

 

妊娠、出産を機に引っ越されてしまう方って本当に多いんですね。

 

 

そもそも産前産後って、虫歯になりやすいもの

妊娠中から産後にかけての時期は、非常に虫歯が出来やすいタイミング。

ホルモンバランスと食習慣の変化、またはストレスの影響を受けることで口腔衛生が著しく悪化してしまうのです。

 

もし、ご興味があれば、こちらのブログで詳しく説明しています。

 

noda-ogikubo.jp

 

 いきおい育児休暇中の方々は、職場復帰前に歯のメンテナンスをすることになるのです。

 

何をしてもらいたいのか?目的によって歯科医院をきちんと選ぶ

最近、いわゆる「審美」に力を入れている歯科が増えてきました。

要するに保険適用外の自費診療ということになります。

 

「白く美しい歯にしたい」

「銀歯でなく、セラミックを入れて白さを損なわないようにしたい」

 

こういった審美治療は、もちろん保険適用外となり治療費も高額となります。

まずは、その歯科医院が「保険治療」と、「保険外治療」いわゆる審美のどちらをメインとしているのかを事前に調べる必要があるのです。

 

大々的に宣伝広告を打っている歯科や、豪華なつくりの建物の歯科は、たいてい審美専門だと考えても良さそうです。

 

増えすぎた歯科医院

歯科医院の数がとうとうコンビニエンスストアの数を上回ったという話は有名。

増えすぎた歯科医院に、さらには診療報酬のカットなど、歯科をとりまく状況は悪化し過当競争がすでに始まっています。

 

ところで。

実は、歯科にとっては一般的な虫歯治療など保険のきく「保険治療」よりも、「保険外治療」の方が儲かるそうなんですね。

 

もっと言うと、今どき保険治療だけでは食っていけないのだとか。

 

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患者さんから実際にお聞きした話

以前、歯科衛生士をされている患者さんから興味深い話をいくつかお聞きしたんです。

そのなかで、いちばん衝撃的だったのがコレ。

 

保険治療で来院された患者さんたちをいかに「保険外治療」に誘導出来るかが、今どきの歯科医院の生き残る道

 

虫歯治療など保険治療でいらっしゃった患者さんをいかにして審美に誘導出来るかが勝負なのだとか。

だから、その患者さんの勤めているクリニックの歯科衛生士さんや歯科助手さんは皆、年に何回かある講習会に参加しなければならないのだとか。

しかも、年一回に勉強会と称して合宿もあったのだとか。

 

儲け主義に偏らないという意味での良い歯医者とは

 

もし美容目的であるのならば、審美をメインにしている歯科に行くべき。

でも、純粋に治療目的であるのならば、そこは見極めが必要となってきます。

 

見極めのポイントは、「診療報酬の低い作業をきちんと誠実にやってくれるかどうか」というところになります。

 

虫歯治療におけるケースでは、神経まで菌が到達してしまったような「重度の虫歯」で

の治療方針がわかりやすい目安となります。

 

ちなみに今どきの虫歯治療における常識は…。

  • なるべく削らない
  • なるべく神経は抜かない
  • なるべく抜歯しない

安易に抜かず、なるべく歯は温存するべきなのです。

 

しかし。

いざ、これを実践するとなると、現行の診療報酬の点数システムが大きな矛盾となって降りかかってきます。

つまりは、抜いてしまった方が金になるシステムなのです。

 

とくに歯の神経の殺菌作業である、「根管治療」は金にならないのだとか。

抗菌剤を使い何回にもわたって、神経に巣食う虫歯菌を殺菌していきます。

この作業のために数回は通院することに…。

歯科医院は、単価の安い作業をひたすら繰り返さなければならないのです。

 

だから、儲け主義に走る歯科ほど、安易に抜歯したがる訳なのです。

 

僕なりの結論

巷でよく聞く、「少ない回数で終わらしてくれる歯科ほど良い」という話は内容次第とだと考えます。

 

 抜く必要のない歯を簡単に抜いてまで、通院回数を減らしたいですか?

神経を抜いてしまった歯は、いずれ早くに歯自体が駄目になってしまいます。

 

 

虫歯治療にあたっては、手間がかかり金にならない根管治療を何回にもわたって施してくれる歯科医院こそが誠実である証かと、実体験からも自分は考えます。

さらには患者さんが「何をどこまで」求めているのかをきちんと聞き、同意を得た上で治療を始める歯科医院も信頼が置けるものかと。

 

患者さんの信頼をきちんと勝ち取っている歯科医院は、小手先のテクニックなんかに溺れなくとも、きちんと経営が成り立つはずなのです。

また患者側も安易なキャンセルを控えることが、信頼できる歯科医院を育てることに繋がるものと考えます。

 

これから歯科医院探しを考えてらっしゃる方の一助になれれば幸いです。

 

 

よかったら、僕自身の2年にわたる歯科通院の体験記なんかもあります。

 

 

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 2018.5.27