運転が苦手な方がスポーツカーを選んでしまった結果【毒舌な奥様による報告】
医師と看護師との結婚。
一見すると、この職種間は親和性が高く、夫婦円満なケースが多そうなイメージ。
でも、実際はそうでもないことが多いんですから、現実って不思議。
やっぱり、医師と呼ばれる方は、個性的な方が多いからなのかな?
今回は、そんな、ともに医療関係に勤められていたご夫婦について、思い出して綴っていきます。
今から、5〜6年前でしょうか。
妊娠をきっかけに看護師を退職した女性患者さんが、当院の「産後の骨盤矯正コース」に通われていました。
初診のときは、非常におとなしい方だったのですが、だんだんと本音で話されるようになっていかれたのがとても印象的。
話されていくうちに、どんどん攻撃的になっていくんです(笑)。
「アノヤロウ、クソ」なんて。
暴言とまではいかないにしても、そのエキセントリックな物言いには、こちらから「イエローカード」を切ることもしばしば(笑)。
「◯◯さん、ちょっと。シー!」ってな具合に。
まあ、カーテン挟んで隣には別の患者さんがいらっしゃる訳ですからね。
まだ20代前半と若く、しかも可愛らしい容姿だった反面、やたら毒舌という際立ったコントラストがやたら記憶に残っています。
患者さんご夫婦2人の馴れ初めは、やはり職場。
某地方の総合病院で、奥さんが看護師として従事していたところに、研修医として赴任してきたのが旦那さん。
研修医という立場だからなのでしょうか、旦那さん、当時の女性看護師さんたちのなかでいろいろ弄ばれていたんですね。
キモいだの何だのって(笑)。
それが結果的に結婚相手になってしまうんですから、人生ってわからないものですね。
まあ、そんな経緯があってか、その患者さん、当院にいらっしゃると旦那さんのダメっぷりについての話ばかり。
それは、いろいろな話を教えてくださいましたね。
そんなエピソードで、特に記憶に残っているのが、まだ、地方都市に暮らしていた頃の話。
旦那さん、運動神経があまりよろしくなかったらしく、車の運転が不得手というよりは、車への関心自体なかったんだそう。
しかし、そうはいっても、そこは地方都市。
車がないと生活が成り立ちません。
そこで、赴任早々に購入することになるのですが、なんと買ったのがスポーツカーとして誉れ高いスバルのインプレッサ。
しかも、オートマチック仕様!!w
いわゆる典型的な走り屋さんの車なのですが、オートマ車ってあるもんなんですね。
しかし、なんでまた運転に興味のない旦那さんが、インプレッサなんかを買ってしまったかというと…。
たまたま、自宅の近くにスバルの販売店があり、たまたまインプレッサだと待たずに納車出来たからなんだとか。
しかし、この判断がその後、多くの不幸を招くことに。
まず、当たり前な話なのですが、そもそもインプレッサに乗っているだけで、他の走り屋さんたちに挑まれてしまいます。
何せ、そういう車ですから。
可哀相に旦那さん、そんなつもりなかったのに、公道でそれは煽られまくったそうです(笑)。
そして、デートで出かけた先の駐車場での車庫入れ。
注射は得意かもしれませんが、駐車は苦手だったそう。
これも、ただインプレッサに乗っているだけで、後続の「待ち」の車に煽られてしまうんだそうな。
もたもた何度も切り返しているところを後ろからクラクションを鳴らされまくって、結局断念したなんてこともあったそう。
「あのクズ、恥さらしやがって」
こんな話をその女性患者さんそれは嬉しそうに話されていましたっけ。
相当、ドSな方でしたね(笑)。
今も元気で暮らしてらっしゃるのでしょうか。
奇跡のバランスで成立しているご夫婦でしたね。
2018.5.2