ogikubojinの日記

産前産後のケアでいらっしゃっている患者さんたちとのとりとめもない話

一卵性双生児の方がママになると

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これまで数組の「ご自身が双子である」患者さんを担当したことがあります。

 

でも、双子といっても、一卵性か二卵性かで話が大きく変わってきます。

 

僕自身が二卵性双生児だったので、一卵性双生児の方の話に相当興味があるのですね。

 

 

そんな、「ご自身が一卵性双生児である」女性患者Aさんについての話。

 

 

当時、まだ20代と、若くして2人の子育てに奔走されていたママさんであるAさん。

快活で、アクティブだった印象が今でも忘れられません。

 

当然、一卵性双生児なので彼女の相方も女性。

学生時代はよく友人にも間違えられたそうで、当時よく遊んでいた渋谷の街で「見知らぬ人」からよく突然話しかけられたそう(笑)。

 

その後、Aさんは、早めの結婚のあと、すぐに出産という流れに。

20代にして2人の子育てに奮闘するママとなったのですね。

 

いっぽう、双子の相方の方は、なかなか良い縁に恵まれなかったようだったんです。

 

 

一卵性双生児であっても、人生というのはそれぞれ違った流れ方をするものなのですね。

 

 

ところで、大変驚いた話をお聞きしたことがあります。

 

対照的な人生を歩まれていても、そこはやはり一卵性双生児。

当然、相通じるものあるようで、最初の子の出産時には相方さんの方にも「まもなく生まれるという感覚」が伝わったらしいのです。

これは間違いなく、二卵性双生児には分かり得ない感覚ですね。

 

その後、Aさんは、3人目を出産されたタイミングで、ご主人の海外赴任の話が決まり、単身赴任という選択肢を選ぶことに。

ちょうどその頃、相方さんは沖縄での事実婚生活に見切りをつけ、東京に帰って来ることになったのです。

 

そこで。

 

「ちょうど部屋がひとつ空いたんで、実家でなくうちに呼び寄せちゃいました!キャハハ!」

 

というのが、Aさんらしいところ。

ひとりで3人の育児は、そりゃ大変ですもんね。

 

しかし、面白かったのがお子さんたちの反応。

お母さんとそっくりな顔したお母さんじゃない女性と一緒に暮らすことになったんですから(笑)。

しばらくはお子さんたち混乱したようだったのですが、時間がすぐに解決した模様。

 

もちろん、大好きなお母さんと同じ匂いもするでしょうし、同じ声で話しもするでしょうし(笑)。

すっかり「もうひとりのママ」にも懐いてくれたようで、家事も分担出来て凄い生活が楽になったそうでした。

 

その一年後に、Aさんと3人のお子さんたちも、旦那たちの後を追って海外に移住されました。

もう5,6年も前のエピソード。

元気で暮らしていらっしゃるかな?

 

 2018.1.31